|
さて、エミカサゴさん。並木プロがボウリング歴10ヶ月でプロテストに受かったことはあまりにも有名ですが、今回はボウリングに出会う前〜プロテストまでの並木プロの様子を伺いたいんですけど。 |
|
ボウリングに出会う前?洋裁と編み物の学校に行ってたんですよ。 |
|
それはまたイメージが違う路線ですが、いわゆる普通の学生さんだったんですね?ボウリングにはお友達に誘われて? |
|
そう、専門学校の友達に誘われて、後楽園のボウリング場に。 |
|
あ、プロテスト会場だったところですね?
で、そのままハマっちゃった? |
|
初めてのスコアが87点で、友達の方が良かった。
そりゃー悔しいじゃないの? |
|
さすが。やはり最初から向上心に溢れていらしたんですね。 |
|
それから学校は適当に。ボウリングはおこずかい全部つぎ込んでのまっしぐらに。学校の教材費や手伝った実家のお店の売上げもつぎ込んじゃったってウワサよ(-_-;) |
|
どっぷりハマりこんじゃったんですね、ボウリングに。
ではみっちり10ヶ月準備して、プロテストには自信満々で臨まれたんですね? |
|
プロテストはセンターの支配人がチャンスだから受けなさいってお話を持ってきてくださって。でも実はプロテスト直前…1ヶ月前くらいのアベレージは160点台だったんです。
こりゃーダメだと。 |
|
ほ? …1ヶ月前?
でもプロテスト受けて…受かっちゃったんですよね?テスト1ヶ月前のアベレージが160台だったのにも関わらず、テストは堂々5位合格の好成績で…。 |
|
止めることもできたけど、申し込んじゃってたし、周りに引っ込みつかないことってあるじゃないですか。だから自己流でしたけど、トレーニングしましたよ。朝6時に起きて家の周りをドタバタ走ってみたりね。 |
|
すご…(@_@。 本番に強いタイプなんですか?2日目なんか、9ゲームのトータルでぶっちぎりのトップだったんですよね?っていうか、全4日通してもあの2日目の9ゲームトータルはトップですもんね。
(→「プロボウラー並木惠美子/70'sスクラップ/女子プロボウラー誕生」参照) |
|
投げるレーンは毎日抽選なんだけど、2日目はなんと須田さんと一緒のBOXだったのよ。他の日は憶えてないけど、あの日はさすがに忘れない。
だからとにかく必死に投げて投げて…気づいたらあの2日目のトータルが生まれてた…おかげで「どこの馬の骨?」って言われちゃったわけよ。 |
|
おおぅ。世紀のライバルに早くも出会って、いきなり火花飛びまくりだったんですか。
そこで「いえ、アタシ牛です♪」とか言っちゃわなかったんでしょうか(^_^.) |
|
あはは!言わないわよ、憧れの須田さんに対して。
あの頃はまっすぐピュアだったし、曲がるのはボールだけ(笑 |
|
そらそーですか。
しかし晴れて並木プロ誕生だったわけですね。
うーん、このテスト受けてなかったら並木プロって存在しなかったですよね? |
|
しないでしょうね。そしてボウリング界も今と違っていたかもしれない。 |
|
強い悪役が居てこそ!ドラマが生まれるってもんだよな! |
|
あ、いきなりMr.シャーク。
何?悪役って。 |
|
もちろん自らすすんで悪役になったわけじゃないんだろうけど、並木プロは正統派の須田プロとみんなのアイドルの中山プロをバシバシやっつけちゃうもんだから、なんだか自然にそういう役回りになっちゃったんだよね。 |
|
新聞とか雑誌にそういう書かれ方しちゃったりして仕立てられたってのもあるんでしょうね、やっぱり。 |
|
当時「憎たらしいほど強い」とか言われてたしな。 |
|
そうそう。で、強い方が悪役っていう扱われ方、言われ方、したのよね。 |
|
弱いといい人ってことですか?
じゃウルトラマンは悪役か?ややこしーぞ、もう。 |
|
あはは。でもやっぱりおかしいでしょ、それ? |
|
うん、おかしい。
しかし確かに並木プロのキャラであの時代のボウリング界に深みと厚みが増した感じがします。当時テレビで観てたみなさんの記憶に強烈に残っているってことがその証拠ですよ。
そう考えるとものすごい運命を感じますね。そしてそこにあるチャンスを逃がさずにしっかり掴み取ったパワーを。 |
|
プロボウラーになるために生まれてきたんだと思いますよ。 |
|
さすが素晴らしいお言葉。受身でない、強い前向きな姿勢を感じますね。そう、誰でもできることじゃないし、ラッキーでできることでもないですしね。 |
|
ま、そこからが大変なんだけどね。 |
|
うひー。汗と涙の「並木プロ物語」のスタートですね?ではそこから先は「続く…」にしちゃお♪ |
|
そうね、また今度ね(^.^) |
|
じゃタツの骨、ちょっと練習してきます! |
|
あはは!何、触発されてんだか(笑 |