二十一日の実技テストは、最終日とあってさすがに緊張と疲労の色はかくせず、二、三日目まで200アップでトップの座を守ってきた中山律子さん(26)は、振るわず、スタミナとキャリアにまさる全米オールスター準優勝の須田さんに19ピン差で首位をゆずった。
通算36ゲームの長丁場だったため、この日はトップの須田さんをのぞいて各選手とも苦戦だったが、最年少の並木恵美子さん(20)と入山三枝子さん(20)の善戦が目立った。とくに入山さんは一日目178、二日目181、三日目178アベと不振だったが、最終日はトータル1675(9ゲーム)をたたき、平均180余り20と健闘、合格ライン180アベにスレスレですべりこんだ。
十三人の実技合格者は、実技テスト終了後、ただちに文京区の後楽園スタジアムで筆記試験、面接試験を受け、全員パスした。四十二年の第一回プロ・テストで男子の受験者十九人が全員落第したのにくらべ、今度の大量合格は、まさに"女性上位"のあらわれだ。
なお正式発表は二十二日午前十時から後楽園会館内の日本プロボウリング協会で行なわれ、そのあと、プロ協会規定の説明、心得などの研修会が開かれる。
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